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栃木県芸術祭 受賞のお知らせ

第79回栃木県芸術祭日本画部門で、準芸術祭賞2名に日本画分野博士の新風さんと大学院2年生の雪桐さんが選ばれました。

新風さんのコメント
この作品のインスピレーションは、中国古典文学の名作『桃花源記』(陶淵明作)に着想を得ています。陶淵明が用いた「托物言志」の手法を借り、楽園における静謐で美しく理想化された自然の情景を屏風画面の空間意象に転化させました。
景色を借りて情感を表現し、人間の理想的な生活、心の帰属および内的秩序への憧れを描いています。

雪桐さんのコメント
私の作品は、日本画における女性表現に焦点を当てています。
今回入賞した作品『藤』は、女性のイメージと紫藤の滝が共に作り出す空間の雰囲気を表現することに力を注いでいます。
女性の美しい姿や女性らしさ、あるいは「単なる美しさがあれば十分」という視線の角度よりも、「女性表現」をテーマに、私は女性とその空間が共に醸し出す「気配」と「余韻」をより強く表現したいです。これによって、画家、観客、そして文化が絵画における女性像について抱く想像と構築を豊かにするのを目指しています。
第79回栃木県芸術祭(美術展)
会期:2025年10月25日(土曜日) ~2025年11月4日(火曜日)
開館時間:9時30分~17時
会場:栃木県総合文化センター ギャラリー(宇都宮市本町1-8)
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