日本画を学ぶ学生たちが挑む「自由と伝統」―「屏風絵展」を開催しました
総合造形専攻日本画分野の有志による展覧会「屏風絵展 文星芸術大学日本画有志-自由と伝統-」が開催されました。

本展では、日本画を学ぶ学生たちが、伝統的な表現技法や屏風という日本美術の形式と向き合いながら、それぞれの感性や発想を生かした作品を発表しました。
「自由と伝統」をテーマに、屏風という伝統的な表現形式を現代の感覚で捉え直し、若い作家たちが描く日本画の多彩な表現を紹介しました。
一人ひとりが作品と向き合い、制作を通して培ってきた技術や表現力を発表する機会となり、日本画の伝統を受け継ぎながら、新たな表現へ挑戦する学生たちの姿をご覧いただける展覧会となりました。



学生コメント

今回の作品では、植物を描きたいという思いがあり、記憶の中にある植物を描いてみようと考えました。
「記憶」や「思い出す」ということを別の言葉で表現できないかと考えていたときに、「追憶」という言葉が浮かびました。そこから、追憶という花言葉を持つ植物を調べ、ドクダミをモチーフに選びました。
今回の展覧会では、同じ「屏風」という形式でも、作品の大きさや形、テーマ、描き方がそれぞれ異なっています。一人ひとりの個性や表現の違いが、一つひとつの屏風に表れているところが面白いと思います。


平面作品として見るだけでも楽しめますが、屏風になることで作品が立体的になり、見る角度によっても印象が変わります。それぞれの学生が、自分なりの表現で制作したさまざまな屏風を見比べていただけるのも、この展覧会の魅力だと思います。
指導教員コメント

今回の展覧会では、これまで学生たちが制作してきた作品をできるだけ多く展示したいという思いがあり、近年制作した作品を中心に、さまざまな作品を展示しました。作品数が多く、少しごちゃごちゃしているようにも見えますが、それぞれの作品の魅力が感じられる、まとまりのある展示になったのではないかと思います。
屏風は、木材を切るところから始まり、下地づくりや制作まで、一から自分たちで作っていくため、決して簡単なものではありません。学生によって得意・不得意や制作のスピードに違いはありますが、毎年、最後までしっかりとやり切ってくれています。


今回も、それぞれが自由な発想を持って制作に取り組み、個性のある面白い作品が生まれました。伝統的な「屏風」という形式に向き合いながら、自分らしい表現を追求しているところも、今回の展覧会の見どころだと思います。
実は、屏風を一から制作できる大学は、それほど多くありません。文星芸術大学では、学生自身が材料の加工から制作までを行い、実際に屏風を作る経験を通して、日本画の伝統や技術を学ぶことができます。
こうした「本物に触れ、自分の手で作る」という経験は、学生たちがこれから自分自身の制作を続けていくうえでも、大きな財産になると思います。
本学では、こうした学生主体の展覧会や制作活動を通して、専門的な技術を身につけるだけでなく、自らの表現を社会へ発信する経験を大切にしています。
ご来場いただいた皆さま、開催にご協力いただいた皆さまに、心より御礼申し上げます。
展覧会概要
展覧会名
小津ギャラリー 〒103-0023 東京都中央区日本橋本町3-6-2 小津本館ビル TEL:03-3662-1184
出品者
◇学生
博士後期課程2年 馬新風
博士後期課程1年 張雪桐
博士前期課程2年 上野愛佳・王芸霏・佐藤ひとみ・趙彧傑
博士前期課程1年 劉雨詩
学部4年 赤石萌栞・岡田愛生・川島唯佳・福井邑捺
学部3年 貴田実穂・古澤舞
研究生 周茹心・黄澤君
◇卒業生
王詩晴・黎江
◇教員
教授 中村寿生 准教授 繁村周
講師 大橋美舟 助手 曽根美咲