学長挨拶
文星芸術大学 学長
田中久美子
オレゴン州立大学美術史学科修士課程修了
東京芸術大学大学院美術研究科芸術学修士課程修了
同・博士課程後期単位取得満期退学
メッセージ
2022年度より、文星芸術大学の学長に就任することになりました。
今、社会は大きく変動しています。AI技術の急激な進展はこれまでの私たちの生活のあり方を変え、ここ数年来の新型コロナ感染の拡大は社会的な活動を抑制し、戦火におびえる今日の世界情勢は人々に悲しみと恐怖を与え、私たちは社会的にも精神的にも揺さぶられています。
こうした厳しい状況のなかにあって、人々が心の平穏と心のつながりを取り戻し、あらたな日常を創り上げてゆくことがこれまで以上に必要とされています。そして芸術の果たす役割があらためて認識されているように感じます。
デザイン・マンガ・総合造形という3つの専攻からなる本学は、個性と多様性を重視した芸術の教育・研究に取り組み、独創的な表現や新たな価値観を創出し、社会に貢献できる人を育成することを目指しています。変動の時期ともいえる今日、本学に求められる役割は大きいといえるでしょう。
文星芸術大学がここ栃木県にある、ということも重要です。本学が取り組んでいるのは、地域社会と連携し、芸術文化によって地域の活性化することです。地域の人々、企業や自治体などと連携をしながら、これまでも多くの事業を行なってきました。地域に根を張り、ともに成長しているということも、この大学の強みになっていると感じています。地域社会から求められる人材を育成し、地元に愛され、そして世界に芸術文化を発信していける大学にしていきたいと思っています。